Column
2025.06.09
サウナブームはいつから始まった?今こそ知りたい自分専用サウナの魅力

サウナブームはいつから始まったのでしょうか。実は、日本のサウナブームには明確な変遷があり、現在は第3次サウナブームの真っ只中にあります。
第1次サウナブームは1964年の東京オリンピック頃に始まりました。
フィンランド選手団が選手村にサウナを持ち込んだことがきっかけで、当時はビジネスマンの社交場として親しまれ、「サウナ=おじさんの場所」というイメージが定着していました。
第2次サウナブームは1990年代に到来します。
大規模なスーパー銭湯や健康センターが次々と誕生し、サウナが複合型温浴施設の重要な要素として再び注目を集めました。
そして現在の第3次サウナブームは2019年頃から本格化しています。
ドラマ「サ道」の放送により「ととのう」という言葉が一般化し、さらに2020年のコロナ禍で人々の健康意識とメンタルケアへの関心が急激に高まったことで、サウナは新たな注目を集めるようになりました。
現在のブームの最大の特徴は、若い世代や女性の参加が急激に増加していることです。InstagramやTikTokでは「#サウナ」「#ととのう」のハッシュタグが数十万件を超え、サウナ専門雑誌も続々と創刊されています。
第3次ブームの特徴として特に注目すべきは、サウナの楽しみ方の多様化です。
従来の銭湯スタイルから、テントサウナ、個室サウナ、さらには自宅サウナまで、様々なスタイルが登場しています。
コロナ禍で「密」を避けたいニーズも相まって、プライベート空間でのサウナ体験への需要が急速に拡大しています。
医学的な研究でも、サウナの効果が次々と証明されています。フィンランドの研究では、定期的なサウナ利用が心臓病のリスクを軽減し、ストレス軽減効果も確認されています。
また、サウナ利用により副交感神経が活性化され、深いリラクゼーション効果が得られることも科学的に実証されています。
このようなブームの中で、「いつでも好きな時にサウナを楽しみたい」というニーズが高まっています。
混雑した施設で順番を待つ必要がなく、自分だけの時間を大切にできるプライベートサウナへの関心が急速に拡大しているのです。
現在の第3次サウナブームは、単なる一時的な流行ではなく、現代人のライフスタイルに根ざした持続的な変化と言えるでしょう。
健康意識の高まりとともに、サウナはこれからも私たちの生活により深く浸透していくことが予想されます。
特に、個人のプライベート空間でサウナを楽しむという新しいスタイルは、今後さらに注目を集めていくでしょう。