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2025.10.10
ホテルサウナの正しい入り方とマナー|宿泊客向け完全ガイド

ホテルやスパ併設の施設で提供されるサウナは、宿泊や休憩の質を向上させ、極上のリラックス体験を提供します。
基本的なサウナ浴の流れ(水分補給、サウナ、水風呂、休憩)を守ることが、心地よく「ととのう」ための鍵となります。
1. 入室前の準備とマナーの徹底
ホテルサウナを利用する際も、水分補給と清潔さを保つエチケットは必須です。
水分補給
サウナに入る前に必ず十分な水分を摂りましょう。
脱水症状を防ぎ、最初から気持ちよく発汗できます。
洗体と水気の拭き取り
他のお客様へのエチケットとして、また皮膚の汗腺の汚れを洗い流して「きれいな汗」をかきやすくするため、身体と頭をしっかり洗いましょう。
洗った後は、サウナ室内の温度維持とマナーのため、ある程度水気を拭き取ってから入室してください。
2. サウナ室の利用(熱さを調整する)
ホテルサウナでも、基本的な滞在時間は10分程度を目安に、無理をしないことが大切です。
座る位置の選択
サウナ室は熱が上部に集まるため、座る位置が高いほど熱くなります。
熱すぎると感じた場合は、温度が80℃前後となる下段に座ることをおすすめします。
頭部の保護
長時間楽しむために、濡れタオルを頭に巻いたり、サウナハットをかぶったりすると、頭がのぼせるのを防ぎ、長く入っていられます。
3. 水風呂への移行とクールダウン
サウナから水風呂へ向かう際も、マナーとステップを守りましょう。
かけ湯を必ず行う
サウナ室でかいた汗を洗い流すため、水風呂に入る前に必ずかけ湯をすることが最低限のマナーです。
水風呂で体を冷やす
水風呂(目安は2分程度)はサウナの醍醐味です。
冷たすぎる場合は体を丸めて入ると慣れやすくなります。
水風呂が苦手な場合は、無理せず低い温度のシャワーで代用しても構いません。
最適な水風呂の温度は14℃前後とされています。
4. 休憩・外気浴で「ととのう」体験を
水風呂から上がった後は、至福の休憩タイムです。
休憩スペースの利用
軽く体の水気を拭き取り、椅子やリクライニングチェアに深く腰掛け、10分程度ゆっくり休みましょう。
ホテル施設によっては、露天の椅子などに座って外気浴ができるスペースがおすすめです。
「ととのう」状態
休憩中に、水風呂で冷えた身体がじんわりと温まり、脳内が恍惚感に包まれる状態、すなわち「ととのう」を体験できます。
この【サウナ】→【水風呂】→【休憩】の流れを1セットとし、2〜3回繰り返すことで、「ととのう」状態を体感しやすくなります。
ホテル利用時に特に注意したいマナー
ホテルサウナは多くの方が利用する公共の場です。
快適なリラックス空間を維持するため、特に以下のマナーに注意しましょう。
静かに利用する
大声で話す、濡れタオルを絞る、汗を飛ばすといった他人の迷惑となる行為は慎みましょう。
室内での会話は必要最低限に抑えるのがエチケットです。
タオルを利用する
サウナ室では直接座らず、タオルを敷いて座ります。
自分の汗は自分のタオルで処理することが基本です。
健康状態の管理
飲酒後のサウナ利用は脱水症状のリスクが高まるため、絶対に避けてください。
また、食後すぐは消化器系の働きが低下しやすくなるため、食事の後は1〜2時間空けてから利用することが推奨されます。
最近のホテルサウナの傾向:個室サウナ
近年、コロナ禍の影響もあり、個室サウナ(プライベートサウナ)を導入する施設が増えており、ホテル施設内に個室サウナを設置して話題となっている例もあります。
個室サウナでは、他人を気にすることなくじっくりとサウナに集中でき、自分のペースでサウナ浴を楽しみたい方々から人気を集めています。
ロウリュ設備が設置されている場合は、セルフロウリュ(自分で水をかけ、蒸気による高温を楽しむ方法)ができることもあり、プライベートな空間で「ととのう」体験を深めることができます。